試合日程・結果
1回戦
IKOMA FC 奈良
2
-
3
1
前半
0
1
後半
3
エリース豊島FC
10/24 (土)
KICK OFF11:00
小田爪 (AWAY)
前半
後半
スターティングメンバー
サブメンバー
監督
髙木 和道

10月24日、ついにJFL昇格につながる最後のトーナメント「全社(全国社会人サッカー選手権大会)」が開幕。計32チームが宮崎県に集まり、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ出場権が与えられる上位3チーム入りを狙う大会は、最大で勝ち抜くと5連戦になる過酷なレギュレーション。試合時間も40分ハーフ。同点の場合は延長なしのPK、交代は7名以内。負ければその場で大会敗退と、特別なルールのもとで進行される。
リーグ優勝を逃したIKOMA FC 奈良にとっては、これがJFL昇格に繋がる今季最後の大会。対戦相手は、関東サッカーリーグDIVISION1を4位で終えたエリース豊島FC。リーグ得点王(15得点)のFW深堀隼平を擁する強敵であるが、5日間を戦い抜く強い覚悟で初戦の舞台に立った。
「攻守において前から戦っていきたい」と話す髙木和道監督の言葉通り、序盤から攻撃に出るIKOMA FC 奈良。いつも通り安定の3-4-2-1の布陣でスタートすると、前半1分にはシャドーMF28油野匠栄がシュートを放つなど積極性を見せる。前半3分、DF6渡邊創太にイエローが提示されたが、DF陣もコンパクトに守って相手に攻めるスペースを与えない。
徐々に試合のペースを握るなかで、気を吐いたのがチームの精神的支柱、FW9都倉賢だった。最前線のワントップに入り中盤へのパスの落としなど見せていたが、前半11分に大きな仕事をする。相手の前線へのつなぎが甘くなったところを、DF5斉藤諒が良い出足でカット&そのままダイレクトパス。FW11田中直基を経由して左サイドを駆け上がったMF13ユ・イェチャンがクロスをあげると、これが相手のハンドを誘ってPKに。しっかりとFW9都倉がベテランらしい駆引きから右下隅に決めてゴール。IKOMA FC 奈良が重要な先制点を手にする。

その後も、クリアが曖昧で相手の波状攻撃を許すシーンや、ポストプレーを読まれてパスカットされる場面もあった。特に前半33分、MF26前川大河からMF7荒井秀賀につないだパスが、後ろから来た相手にチェックされてボールを取られるなど、良くない形でのボールロスト。前半35分にはハイボールをGK39後東尚輝がファンブルなど目立ったミスもあった。その度にFW9都倉が「りょう時間かけて」など良い声掛けをするなど、DF38鈴木大誠を中心に守備も安定しており、チームの良さを発揮しながら1-0とリードして後半を迎える。
後半、再び振り出した雨の中、開始直後の44秒。FW11田中直基が相手DFのクリアボールに足を出すと、これが当たってシュートに。ボールがゴール枠内に吸い込まれて、思わぬ形での追加点。IKOMA FC 奈良がリードを2点に拡げた。ただ、エリース豊島FCも後半に向けて布陣を変更。3バックとして、セカンドボール回収においてMF68住永翔が存在感を発揮。少しずつ、流れを掴み始める。

そして迎えた、後半56分。エリース豊島FCは右サイドから攻め込むと、中央で起点を作り、左に展開。FW11深堀がシュートを放つと、これがカバーに入ったDF6渡邊の手にあたり、PKの判定。これをFW11深堀が豪快に中央に蹴り込んで、2-1とした。この後あたりから、チーム全体が受け身になってしまったIKOMA FC 奈良。攻め込まれる展開が続き、自陣ゴール前で守りに徹する時間が増えてくる。
そして迎えた67分。エリース豊島FCは、スローインから早いタイミングでMF68住永が中に入れると、背番号9が頭であわせて2点目。ついにスコアは、同点となってしまった。IKOMA FC 奈良はFW19エメカ・ミカエル・バジル、MF22山田力也などを入れて攻守で調整を図るが、うまく前線にパスがつながらない。すると後半74分、相手のヘディングシュートはGK39後東がセーブしたが、それに続くCKでゴールの混戦からDF41濱口功聖が押し込んで、ついにエリース豊島FCが逆転。

残り5分で、MF17芳賀海斗、MF15朝岡裕介などを投入して最後まで攻めるIKOMA FC 奈良。しかし、残り時間を必死に守る相手DF、相手のパスにも身体のどこかにあてて軌道をずらすような、勝利への渇望を見せるエリース豊島FCのDFを崩せず。決定機まで持っていくことができずに、そのまま2-3でタイムアップ。IKOMA FC 奈良のチーム初めての全社大会は、初戦敗退となった。
この結果をもって、今シーズンのJFL昇格は消滅。来シーズン以降の昇格をかけて、チームはさらなるレベルアップを目指す。年内はThe KSL アストエンジCUPを戦い、カップ戦での初タイトル獲得を目標に戦う。
全体を通してあまり良くなかったですが、選手たちはよく頑張ってくれたと思います。 今日は、シンプルなミスが多かった。クリアがはっきりしなかったり、奪ったボールを簡単に相手へ渡してしまう場面が多かったです。我慢してくれてはいたので、選手がピッチで躍動できるような何かを僕自身が提示できれば良かったなと思います。遠征慣れや一発勝負のトーナメントの緊張感といった経験値の部分も含めて、うまくサポートしてあげられたら良かったと感じています。
この試合をもって今季のJFL昇格への挑戦が終わりました。今シーズン何もないところから始まったクラブですが、本当に多くの人が関わってくれて、クラブとして大きく成長しました。その中で、僕自身も力不足をすごく感じましたし、「もっと選手を躍動させたかった」という悔しい思いが一番強いです。
FC BASARA HYOGOさんなど強い相手に対して良い戦いができる力はありますが、良い時があるだけではダメです。今日のように、良くない展開の中でどれだけリカバリーできるかを含めると、チームの自力がまだ足りなかった。それは普段から積み重ねていかなければならない部分。スタッフも選手も、全員が全力を尽くしてくれたと思っているので、応援してくださる方々のためにも、勝って終われるチームを来季は目指していきたいです。まだシーズンは続くので、最後はカップ戦を必ず勝って終わりたいと思います。応援、ありがとうございました。