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魂は細部に宿る。「すべてを出し切り胸を張って帰ろう」――天皇杯奈良県代表決定戦 決勝vs奈良クラブ 髙木和道監督の覚悟

2026/07/28

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魂は細部に宿る。「すべてを出し切り、胸を張って帰ろう」――天皇杯奈良県代表決定戦 決勝vs奈良クラブとの大一番に挑む髙木和道監督の覚悟

8月1日(土)17:00、IKOMA FC 奈良は天皇杯奈良県代表決定戦(奈良県サッカー選手権大会)の決勝で、J3の奈良クラブと激突する。クラブが迎える初めての「決勝戦」を前に、チームを率いる髙木和道監督が、ここまで半年間の成長と、熱い想いを語った。

 

半年間のIKOMA FC 奈良の成長、アマチュア意識からの脱却

 ――クラブ発足から約半年が経ちました。ここまでのチームの成長をどのように評価されていますか?

率直に言って、チームの雰囲気や一人ひとりの技術面での成長はすごく感じています。選手たちは日々のトレーニングから本当に頑張って、私たちが目指すサッカーを表現しようとしてくれています。ただ、それがなかなかリーグ戦の結果に繋がっていないところは、非常にもどかしい部分でもあります。

 ――具体的にチーム発足当初と比べて、選手たちの成長が見て取れる部分はどこでしょう

ひとつ大きいのは意識面ですね。最初に来た時は、どこか「アマチュア」の雰囲気が漂っていました。練習でボールを失ったり、試合で負けることに対する「悔しさ」やこだわりが圧倒的に薄いと、私は感じました。でも、都倉(賢)をはじめプロを経験した選手たちからも刺激を受けて、今ではひとつのミスや負けに対して強いこだわりを持てるようになってきたと感じています。そしてさらに、その気持ちを、もっと強く持たなければいけないとも思っています。

 ――その課題は日々の指導において、改善していけるものだと捉えていますか

そうですね。私が日本代表時代に、当時監督だった岡田武史さん(現・FC今治オーナー)から言われた「魂は細部に宿る」という言葉があり、まさにそれだと思っています。パスをどちらの足に出すか、どんな強さで届けるか、トラップをどこに止めるか。日常から細かい部分にこだわることで、それが勝利という結果につながる。

今は練習後に児玉新ヘッドコーチが、若い選手中心に細かい技術指導などを行っています。そういった小さなことの積み重ねこそが、チームの質を上げる唯一の方法だと考えています。

 

天皇杯奈良県代表決定戦、決勝J3奈良クラブ戦の見どころと、一発勝負の恐さ

 ――J3の奈良クラブ戦、ファンはピッチのどこに注目して見ると面白いでしょうか?

一番は「IKOMA FC 奈良の選手たちが、どれだけアグレッシブに戦えているか」ですね。格上の相手に対しても恐れずボールを奪いにいって、奪った瞬間に全員でゴールへ向かって走る。そのスピード感を見てほしいです。また、コンディションの戻ってきたキャプテンである田中陸を中心とした中盤の攻防や、古巣対決となるユ・イェチャンや伊勢渉ら選手たちの熱いプレーにも注目してほしいです。

――トーナメント戦は一発勝負になりますが、勝利を掴むための鍵はどこにありますか?

もちろん先制点は大事ですが、それ以上に「どれだけ長く0-0の時間で運べるか」が鍵になると思っています。失点せずに耐える時間が長くなれば、カテゴリーが下である私たちにも「やれるぞ」というエネルギーが湧いてくる。天皇杯だとジャイアントキリングが起きるケースも多いですが、それは下から勝ち上がってきたチームに“強い勢い”があるから。『自分たちの時間』を、長く作れるかが分かれ目だと思っています。

――大会を勝ち抜くには、チームを勢いづけるラッキーボーイ的な存在も重要ですよね

トーナメント戦は、途中交代で入った選手が試合を決定づけてヒーローになるケースがしばしばあります。まさしく、うちのチームの代表を務める播戸竜二社長も、現役時代はそういうタイプでしたね(笑)。

今のチームで言えば、誰にでもそのヒーローになれる可能性があると思います。FWのバジルだったり、副キャプテンの荒川永遠といった若い選手たち。真面目にサッカーと向き合っている彼らが、こういった大きな舞台をきっかけに一気に化けてくれたら面白くなりますね。

魂は細部に宿る。「すべてを出し切り、胸を張って帰ろう」――天皇杯奈良県代表決定戦 決勝vs奈良クラブとの大一番に挑む髙木和道監督の覚悟

まずは「すべてを出し切る」こと。そして勝利をつかみ取る

 ――クラブとして迎える初めての「決勝戦」になります。選手たちにはどのようなプレーを求めていますか?

「ピッチの上で全てを出し切る」ことを求めたいです。試合が終わった後に「もうヘロヘロで立てない、これ以上何も出ません」というぐらい、極限まで自分を追い込んでやりきってほしい。どこかで誰かが見てくれているプロの世界だからこそ、自分の人生をかけて1試合に全てを捧げる姿こそが、次のチャンスにつながっていく。それが、見に来てくれた人の心を動かすのだと信じています。

――最後に、応援してくれるファン・サポーターへメッセージをお願いします。

創立からたった半年ですが、毎試合自分の時間を使って足を運んでくださる皆さんの存在は、本当に私たちの大きな力です。奈良県全体が盛り上がる最高のゲームをした上で、最後は全員で勝利を掴み取り、一緒に喜び合いたいと思っていますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

 

◇天皇杯奈良県代表決定戦 決勝 IKOMA FC 奈良 vs 奈良クラブ

8/1 (土) KICK OFF17:00
@鞄工房山本アスレチックフィールド橿原
試合詳細はこちらから

◇第31回奈良県サッカー選手権大会「天皇杯JFA第106回全日本サッカー選手権大会奈良県代表決定戦」

3月29日(日)からスタートした「天皇杯 奈良県代表決定戦」。IKOMA FC 奈良は初戦で奈良クラブソシオスに勝利[4-0]、5月10日(日)に飛鳥FCに勝利[2-0]して、決勝で8月1日(土)に奈良クラブと対戦する。この試合の勝者が奈良県代表を勝ち取り、8月に開幕する天皇杯本戦に出場できる。なお天皇杯決勝戦は、2027年1月1日(金・祝)にMUFGスタジアム(国立競技場)で行われる。

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